2018.9

 

やっとやっと朝晩も涼しくなって来ましたね。

 

本当に今年の夏は暑かったです。

 

忘れられない・・723日。

これまで生きてきた中で1番暑かった日でした。

折りしもエアコンが届いた日でしたが・・・。

 

でもなんだかんだで秋はやって来て・・秋は深まり・・秋が去り・・

また1年が過ぎるのです。

今年は「平成」最後の年です・・来年は何という元号になるのでしょうか・・

きっと二文字でしょうが、考える係の方は大変でしょうね。

来月あたりからこのHPでもクリスマスカードや年賀状の紹介をしますね。

 

今月は読書の秋に向けて「ブックカバー」を作りましょう。

「壺中の天」という中国の故事を使いました。

左右はもう少長さを取って下さい。

B4くらいの上質紙でもいいでしょう。(私は新鳥の子紙を使用しました。)

 

先ず用紙真ん中あたりに広めの横ラインをいれます。

刷毛や平筆でを使い、水たっぷりで薄墨を引いた後、あまり乾ききってしまわないうちに濃いめのラインでアクセントをつけます。

少し乾いたら、濃い墨で割りばしを使って左から古代文字の「壺「中」「天」を書き入れます。

力を入れずに、紙の上を滑らすように書きます。

次に金色を少し影的にいれます。

アクセントに白・赤のアクリル絵の具で筆しぶきを入れて完成です。

古代文字(金文)ですので、上手い下手に関係なくたのしめますね。

 

「壺中天」とは俗世間を忘れさせてくれる別天地をいいます。

昔の中国、後漢という時代にある役人いたそうです。

その役人は薬売りの商人が一日の仕事が終わると店頭の壺の中に飛び込む

のを見て、一緒に壺の中に入れてもらったらそこには美しい宮殿があり、

お酒や料理がたくさんあった。

・・・という話です。

 

うーん・・「別天地」は人それぞれ違うでしょうが、宮殿もお酒も料理も

お金があれば何とかなります。

まぁ、その「お金」から自由になる事こそが別天地的なのかな・・と、

勝手に解釈しました。

 

文字としては皆堂々としているので、思い切って書いてみて下さい。

「割りばしペン」の使い方などは日貿出版社から出ている

さとだてゆめこ著・おしゃれな文字アート」に掲載されております。

 

では皆さん・・夏の疲れも出てくる時期ですのでお身体ご自愛くださいませ。

また、10月中旬頃にお便りします。

お元気で。

 

 

  さとだてゆめこ